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チャイコフスキーの名曲 |
交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」
チャイコフスキーの3大交響曲の決定盤といえばムラヴィンスキー&レニングラード・フィルだろう。最高の名演だ。
言わずと知れた名盤である。
作曲者もこれほどの素晴しい演奏がされるとは、想像もしなかったのではないだろうか?
このムラヴィンスキーの演奏には、大型の弓を力一杯引き絞って、いまにも矢を放たんとしているイメージが浮かぶ。
ギリギリと歯を食い縛り力の限界まで引きながら、獲物に集中している、そんな雰囲気である。
緊張感と精妙さがありながら、力感に溢れ内に炎を燃えたぎらせている。
爆発寸前の感情や熱気を押さえながら、闘志をもって突き進んで行く。
表情は厳しい、ニコリともせずに毅然としつつ、最後には激しく慟哭する。
精緻で練り上げられた演奏でありながら、感情と感動に満ち溢れている。
ちなみに僕のお奨めは「第5番」です。
クラリネットの印象的なメロディで始まり、最終楽章はここで終わりか?と思ってからが長くて、かつ、大胆で、迫力がある。
トランペット演奏者はきっと、この曲が終わると息も絶え絶えだと思う。
●ムラヴィンスキー/チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」
●チャイコフスキー:交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」
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孤高の天才リヒテルと説明不要のカラヤンというガチンコ勝負
『チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番』と『ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番』というトンデモナイ(超名曲同士の)組み合わせのCD。
しかも孤高の天才リヒテルと説明不要のカラヤンというガチンコ勝負。
二人ともやりすぎじゃないかと思うほど熱いぜ!!
濃ゆくて情熱がホトバシル音楽が聴きたかったら、この1枚だ。
巨匠リヒテルが壮年期に残したチャイコフスキーとラフマニノフの“凄絶”な名演が堪能できる。
このCDは20世紀が残してくれた遺産、宝物だ。
それをこうして21世紀の、しかも「自室」で聴くことができる奇跡! 感涙ものです。
いいのかな〜〜。これほどの音楽がこんな値段で(嬉しくていいんだけれど)。
ホント、レコード(蓄音機)を発明したエジソンさんには感謝するよ。(ついでにCDを発明した人にも。)
ちなみにエジソンはレコード(蓄音機)を発明した際に、この発明品は「遺言」等の大事な言葉を記録するという用途を想定していた。
ところが、世間では「エンターテイメント(娯楽)」の音楽の録音なんぞに使ったものだから、エジソンおじさんは怒ったらしい。
でも、世界で最初のレコード録音もエジソン本人の彼が歌った「メリーさんの羊」だったよな、たしか・・・・・・。
●ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番|チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
●チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番
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「メンコン」と「チャイコ」のバイコン
●ヴァイオリニスト:ハイフェッツ(ヤッシャ) , シカゴ交響楽団 (演奏), ボストン交響楽団 (演奏),
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲をクラシックファンは「メンコン」と呼び、愛してやまない。
優美で洗練された、甘いメロディが冒頭から、あなたを包んでくれる。
メンデルスゾーンは、そもそも裕福な家で生まれ、祖父は有名な哲学者、父は銀行家、というお坊ちゃまだった。
あらゆる貴族的な教養を身につけ、しかも気立てが良い、という、まことに羨ましい限りの優等生な人生を送っている。
そのメンデルスゾーンならではの曲が、この「メンコン」だ。
第1楽章から最終楽章まで魅惑的で、聴く人の心をとらえずにはおかない。
一方のチャイコフスキーもメロディアスな曲作りにかけては右に出るものがいないほど、うまい曲を作る人だ。
通常、四大ヴァイオリン協奏曲と言うと「ベートーヴェン、ブラームス、メンデルスゾーン、チャイコフスキー」となる。
前者の2曲に比べると、後者の2曲は女性的で洗練された印象を受ける。
ところで、このアルバムのヴァイオリニストのハイフェッツは、その甘美に流れやすい2つのヴァイオリン協奏曲をクールにきりりと端正に、そして技術的には完璧に弾きこなしている。
かと言って、曲が持つ洗練さは失われてない、という稀有な演奏になっている。
僕としては、そのほうがむしろこの2つの曲の本質を突いているような気がして、気に入っている。
4大ヴァイオリン協奏曲のうち2曲が聴ける、このアルバムもまた、クラシックファンにとってはありがたい一枚であると同時に、ヴァイオリン協奏曲入門としても最適なアルバムとなっている。
●ヤッシャ・ハイフェッツ/メンデルスゾーン&チャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲)
●メンデルスゾーン & チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲 他
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「眠りの白鳥の人形」で一家団欒 チャイコフスキー:3大バレエ組曲
カラヤン(指揮), ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
バレエ組曲≪眠りの森の美女≫
バレエ組曲≪白鳥の湖≫
バレエ組曲≪くるみ割り人形≫
どの曲を聴いても、チャイコフスキーなのだ。
彼の才能がいかんなく発揮しているのが、3大バレエ組曲。
クラシック初心者でも飽きないと思う。
組曲のひとつひとつが、短く、また、それぞれの特徴が違うためい、平坦でない。
聴いていて楽しいクラシック音楽になっている。
このアルバムはその3大バレエ曲を抜粋したものだが、もちろん、チャイコフスキーの魅力は十分伝わってくる。
演奏も、カラヤン指揮のベルリンフィルなので、安心して聴くことができる。
できたら、ボリュームは大き目がいい。(近所の迷惑にならないようにね。)
かっこいいぞ!
あ!! 親子で楽しむ曲としては、イチオシです。
子どもにおすすめクラシック入門曲の第1位でしょう。
●チャイコフスキー:3大バレエ組曲
●チャイコフスキー:3大バレエ
★☆★ もし、抜粋ではなく、あるいは上のアルバムを聴いて、それぞれのバレエ組曲の全曲を聴きたいと思ったら、次の3枚がおすすめです。
★チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」(全曲)
プレヴィン(指揮), ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
●チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」(全曲)
●チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」(全曲)
★チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」全曲
デュトワ(指揮), モントリオール交響楽団
●デュトワ/チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」全曲
●チャイコフスキー:バレエ「白鳥の湖」全曲
★チャイコフスキー / バレエ 「眠りの森の美女」作品66 : 全曲
アンセルメ(指揮), スイス・ロマンド管弦楽団
●チャイコフスキー:バレエ「眠りの森の美女」全曲《エルネスト・アンセルメの芸術第2期》
●チャイコフスキー / バレエ 「眠りの森の美女」作品66 : 全曲
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