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おすすめピアノ名曲集 |
フジ子・ヘミングに癒される「奇蹟のカンパネラ」
波瀾に富んだ人生がTVで紹介されるやいなや、それまでまったく無名だったベテラン・ピアニストの境遇は一変した。
放送と時期を合わせて発売されたこのデビューCDは飛ぶように売れ、コンサートの切符はあっという間に売り切れた。
そして、気がついてみれば日本のクラシック音楽界に遅咲きのスターが1人誕生していたのだ。
そのピアニスト、フジ子・ヘミングの演奏を聴いて気がつくことのひとつは、聴き手を疲れさせない音楽であるということ。
テクニックをひけらかすように猛スピードで突進することはない。
音の強弱をやたらに強調することもない。過度な自己陶酔を押しつけてこない。
音色はあたたかく、かすかにコケットリーを含んでいる。
タイトル曲になっている「ラ・カンパネラ」では、高音をきれいに響かせて、いかにも鐘の音が遠くからきこえてくるような雰囲気を出す。
本来、名人芸を披露するには絶好の曲だが、彼女は決してその誘いに乗ろうとせず、ゆったりと構えている。
そのおだやかな演奏が、少しレトロで「和み系」の演奏が、ギスギスしがちなわれわれの心にふっと触れてくる。
「フジ子・ヘミングに癒される」という人が多いのはもっともだろう。
●奇蹟のカンパネラ
●奇跡のカンパネラ
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「亜麻色の髪の乙女」とか「子供の領分」 ドビュッシー / ピアノ名曲集
「月の光 」ドビュッシー / ピアノ名曲集 /アース(モニク)
きっと誰もが、どこかで聞いたことがある音楽が入っている。(「亜麻色の髪の乙女」とか「組曲「子供の領分」 」とか「ベルガマスク組曲 月の光 」とか。」
ドビュッシー入門編としても「心を安らかにさせる」ヒーリング音楽としてもお奨めのCDです。
ストレスが溜まった時や眠れない夜にもどうぞ。
●月の光〜ドビュッシ−/ピアノ名曲集 / アース
●月の光 〜ドビュッシー / ピアノ名曲集
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ミシェル・ルグランの『ジムノペディ』サティ/ピアノ作品集
映画音楽の大御所ルグランがサティの作品を演奏した興味津々のアルバム。
ルグラン自身この録音は最高に楽しんだというが,各曲を手の内に収め,すっかり自分のものにした自由自在な演奏だ。
●ミシェル・ルグラン(Michel Legrand、1932年2月24日 -)はフランス、パリ生まれの作曲家。
パリ国立高等音楽院にて作曲をナディア・ブーランジェに師事。
ジャック・ドゥミ監督と共に手掛けた『シェルブールの雨傘』、『ロシュフォールの恋人たち』をはじめ、アカデミー歌曲賞を受賞した『華麗なる賭け』(主題歌「風のささやき」)、『おもいでの夏』、『ジャッカルの日』、『ネバーセイ・ネバーアゲイン』など数々の映画音楽を創作した。
その数はテレビも含めると200以上に上る。
マイルス・デイビス、ジョン・コルトレーン、ジャック・ジョーンズ、ジョニー・マティス、レナ・ホーンら大物ミュージシャンとの共演作品も数多い。
●『ジムノペディ』はエリック・サティが1888年に作曲したピアノ曲。
3/4拍子のゆったりとしたテンポ、一切の装飾を排した簡素な曲調、長調とも短調ともつかない独特の愁いを帯びた旋律が特徴として挙げられる。
サティの代表的作品。
『ジムノペディ』とは、「ジムノペディア」という古代ギリシアのアポロンやバッカスなどの神々を、全裸で踊りたたえる祭典に由来している。そういう激しいお祭りの名前を冠した曲がこんなに静かなのは、実はこの曲はジムノペディのお祭りを描いた古代の壺を見て、サティが曲想を得たことによる。
エリック・サティの曲には変わった名前の曲が多い。
『梨の形をした3つの小品』とか『スポーツと気晴らし』『家具の音楽』・・・・・・など等。
けだるい夏を感じるには、この『ジムノペディ』が一番だ。
何も考えない、何も理解しない。
だから、いろんなところでBGMとし利用されている。
物憂げで、何かを聴く人の心に残して流れ去っていく音楽をあなたもどうぞ。
●ジムノペディ〜サティ/ピアノ作品集 / ルグラン
●ジムノペディ〜サティ/ピアノ作品集 / ルグラン
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